医学部予備校の費用相場はいくら?料金や年間学費を9校で比較!
医学部予備校の費用はいくら?料金相場を紹介!
医学部を狙うにあたって、専門的な受験対策を受けられる「医学部予備校」へ通うことは非常に有効です。
しかし医学部予備校にかかる費用は決して安いものではなく、通常の予備校に比べて高い金額が必要となることが多いです。そのため医学部予備校を選ぶ際は、費用面にも注目して自分に合ったところを探すようにしましょう。
そこで今回は、医学部予備校の費用相場を紹介します。医学部予備校の費用が知りたいという方や、金銭的な事情で医学部予備校を迷っているという方はぜひ参考にしてください。
予備校の種類やコース | 年間学費相場 |
---|---|
個別指導の医学部専門予備校 | 350〜600万円 |
少人数指導の医学部専門予備校 | 300〜500万円 |
一般的な大手予備校の医学部コース(集団指導) | 80〜150万円 |
一言で医学部予備校といっても“個別指導タイプ”、“少人数制タイプ”、そして“大手予備校の医学部コース”とさまざまな種類があり、種類やコースによっても学費は異なります。
基本的に、集団指導の一般的な予備校よりも、医学部専門予備校の方が学費は高いです。また、集団指導よりも少人数制や個別指導のように人数が少なくなるほど、講師の人件費がかかるため学費は高くなる傾向にあります。
実際に、一般的な大手予備校の医学部コースと、個別指導・少人数指導の医学部専門予備校の年間学費は、それぞれおよそ450万円、350万円程度の開きがあることがわかります。
上表が費用相場なので、かけられる予算と照らし合わせて通う予備校や塾を決めると良いでしょう。
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個別指導の医学部予備校の費用|料金や年間学費を3校で比較
個別指導の医学部予備校には、「武田塾医進館」「MEDUCATE」「メディカルラボ」などがあります。
個別指導のメリットは、自分の学力レベルや得意・不得意に合わせて学べるため、効率よく医学部受験対策ができるという点です。一方的に授業を受けるというわけではなく、悩みや不明点を解決しながら学んでいけます。
ただし個別指導はカリキュラムを個人に合わせていて内容が濃いぶん、年間費用も高くなる傾向にあります。一般的な相場をみると、年間学費として350万円〜600万円を用意しなければならないことがあります。
予備校名 | 年間費用 |
---|---|
一般的な相場 | 350〜600万円 |
武田塾医進館 | 143〜328万円(税込) |
MEDUCATE | 122〜435万円(税込) |
メディカルラボ | 500〜600万円(税込) |
例えばメディカルラボの場合、年間にかかる費用は500万円〜600万円(税込)程度です。MEDUCATEの場合でも、122万円〜435万円(税込)の費用が発生します。
なお武田塾医進館は年間費用143万円〜328万円(税込)と、代表的な医学部予備校の中では学費の上限額が安くなっています。これは医学部受験の専門対策ができる個別指導予備校にしては、かなり安い料金体系です。
そのため、個別指導を希望するが金銭面で悩んでいるといった方におすすめです。ただし個別指導なこともあり、具体的な金額は受験生の学習状況や受講コマ数によって変動します。
詳しく料金を知りたい方は、武田塾医進館に直接問い合わせてみることをおすすめします。
少人数指導の医学部予備校の費用|料金や年間学費を3校で比較
少人数指導の医学部予備校の代表例としては、「野田クルゼ」「富士学院」「メビオ」などがあります。
少人数制のメリットとしては、静かな環境で授業が受けられるという点が挙げられます。また個別指導に比べて、自分と学力の近いライバル数人とともに授業を受けられるため、切磋琢磨しながら学んでいけるという利点もあります。
なお少人数指導の医学部予備校の費用は、個別指導よりも若干安めに設定されていることが多いです。一般的な相場で見ると、年間費用は300万円〜500万円です。
予備校名 | 年間費用 |
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一般的な相場 | 300〜500万円 |
野田クルゼ | 87〜318万円(税込) |
富士学院 | 不明 |
メビオ | 388〜776万円(税込) |
代表的な少人数制医学部予備校のうち、もっとも費用負担を抑えられるのが野田クルゼの約87〜318万円(税込)です。ここでの費用の範囲が広いのは、コースやコマ数によっても発生する学費が異なるためです。
ちなみに富士学院の料金は不明、メビオの場合は388〜776万円(税込)となっています。このあたりの予備校になると、コース内容によっては個別指導よりも高い金額がかかることがあるので注意しておきましょう。
予備校を選ぶ場合は安易に“少人数制だから”と決めてしまうのではなく、実際にかかる費用やカリキュラム内容まできちんと確認しておくようにしましょう。
野田クルゼの学費が知りたい方は「【野田クルゼ】学費や授業料金は高い?年間でかかる費用・値段はいくらか紹介!」をご覧ください。
一般的な大手予備校の医学部コース(集団指導)の費用|料金や年間学費を3校で比較
一般的な"大手予備校"と言われるところも、医学部コースを用意し医学部受験の対策をしているところが多くあります。例えば「河合塾」や「駿台予備校」、「東進」の医学部コースが有名です。
これらの予備校は規模が大きいぶん、自分の学力レベルがどれほどの位置なのかを周囲の受験生と比較しやすいというメリットがあります。
なお集団指導の大手予備校は大人数制で授業をするぶん、専門的で少人数の医学部予備校に比べてかかる費用は低めに抑ええられます。一般的な相場では年間80万円〜150万円程度と言われています。
予備校名 | 年間学費の目安 |
---|---|
一般的な相場 | 80〜150万円 |
河合塾 | 80〜100万円(税込) |
駿台予備校 | 86〜184万円(税込) |
東進 | 受講コマ数により変動 |
ちなみに大手予備校で医学部コースの費用が安いのは河合塾であり、年間およそ80〜100万円(税込)の範囲です。駿台予備校の場合は河合塾よりも少し高く、86円〜184万円(税込)が年間の相場となっています。
東進の場合は受講コマ数で学費が変動するため、年間費用は授業の受け方によって変わります。より多くの講義を受けるほど、かかる年間費用も高くなるので気をつけましょう。
河合塾の学費が知りたい方は「【河合塾】学費や授業料金は高い?|医学部コースの年間費用・値段はいくらか紹介!」をご覧ください。
医学部受験専門予備校の費用が一般的な予備校より高いのはなぜ?
医学部受験専門の予備校は、一般の予備校よりも費用がかかります。ただし理由もなく高額な学費が設定されているわけではなく、きちんと理由があります。
なぜ高い費用がかかるのか、ここからはその理由を解説していきます。
プロ講師の人件費がかかるから
医学部受験を正しく指導できるプロの講師は限られているので、そのぶん人件費が発生します。そのため医学部専門の予備校は費用が高いことが多いです。
医学部の受験は、他学部に比べて難易度が高いです。合格するためには最低でも65以上の偏差値が必要であり、難関大学であれば70を超える偏差値と学力を身につけておかなければいけません。
そのため、指導する講師側にも高い実力や高度な指導レベルが要求されます。また医学部志望の受験生を指導する上では、ただ学力を身につけさせるだけでなく、面接や小論文を通過できるような倫理観や人間性を醸成する力が求められます。
そのため、きちんと医学部受験や医療業界を理解している人材が講師になることが重要であり、普通の進学塾が学生アルバイト講師を雇うのとは状況が違うと言えます。
個別指導や少人数制で指導するケースが多いから
医学部を専門的に目指すための予備校では、個別指導もしくは少人数指導のコースを用意していることが多いです。なぜなら、医学部受験では多くの教科・科目を学ぶ必要があり、人によって得意分野や実力が変わってくるためです。
指導は少数精鋭となるぶん、必然と講師の人件費がかかり、生徒1人あたりの学費負担は大きくなります。通常の大人数制の予備校に比べて、医学部予備校の場合は2〜5倍を超えるような学費がかかると言われています。
ただし高い学費がかかる一方で、少人数制で講師との距離が近いことは大きなメリットです。わからないことや苦手分野も丁寧に指導してもらえるため、効率よく学力を伸ばしていけます。
おすすめの個別指導予備校や少人数指導予備校が知りたい方は「個別指導が受けられるおすすめの医学部予備校一覧」や「少人数指導が受けられるおすすめの医学部予備校一覧」をご覧ください。
模擬面接や小論文の添削など個別対応が必要だから
先ほども述べた通り、医学部受験では面接対策や小論文対策が求められます。
これらを対策するためには、生徒1人に対し講師1人以上という形式で個別対応しなければなりません。このように、通常の授業だけでなく医学部特有の試験にまでカバーして対策を行う必要があるため、かかる費用も高くなります。
例えば面接に関しては、個別指導予備校であれば、模擬面接で実際に練習ができます。医学部予備校の面接対策なら、ただ面接の雰囲気に慣れるというだけでなく、医師を目指す上で必要な心構えや倫理観を踏まえた上で面接の仕方を教えてもらえます。
さらに小論文対策では、医学的なテーマに特化した小論文の書き方を添削してもらえます。このように、教科書や参考書どおりの内容だけでなく、医学部を受験する上で必要な指導があるため、学費も高額になりやすいです。
そのような中でも、年間学費が安い医学部予備校がどこか知りたいという方は「学費の安い医学部受験予備校」をぜひ参考にしてください。
医学部予備校の費用を抑える方法
医学部予備校はどうしても費用がかかります。しかし予備校に用意されている制度をうまく活用すれば、費用を抑えることも不可能ではありません。ここからは医学部予備校の費用を少しでも抑えたい方に向けて、その方法を紹介していきます。
受講コマ数を調節する
医学部予備校では、受講コマ数が増えるとそのぶん費用も高くなります。
そのため費用を少しでも抑えたい方は、個別指導の授業頻度を減らしたり、通信講座の受講コマ数を必要最小限にすると良いでしょう。そこであらかじめ、自分の得意・不得意教科や分野をはっきりとさせておくようにしましょう。
なお夏期講習や冬季講習などの季節講習や、受験直前に行われる直前講習は料金が高い傾向にあります。したがってこれらの受講数を抑えれば、医学部予備校にかかる出費を抑えることができます。
季節講習や直前講習にお金をかけなくても大丈夫なように、早い段階から計画的に受験対策を進めておくことが重要です。
ただし受講コマ数を減らす場合、自己判断でコマ数を削ることはおすすめしません。予備校のプロ講師やチューターなどの相談窓口に質問しつつ、自分にとって効率よく学べる方法を探してみましょう。
特待生制度を利用する
医学部予備校の中には、特待生制度を採用しているところもあります。
多くの予備校では、“前年度の医学部一次試験合格者”に対して特待生制度を適用しているため、確認してみましょう。特待生制度を利用すれば、医学部予備校にかかる費用を抑えることができます。
例えば野田クルゼの場合、通常の費用は年間で318万円(税込)程度となっています。一方で特待生となった場合、87万円(税込)〜という少ない費用で予備校に通うことができます。特待生になれば大手予備校よりも安い料金形態で通えるため、非常にお得だと言えるでしょう。
なお医学部予備校の特待生に選ばれる方法や対象条件は、予備校ごとに異なります。先ほど述べたとおり医学部受験の成績を元に選出している予備校もあれば、予備校独自の試験や模試の結果を参照する場合もあります。
特待生制度を利用してみたいと考えている方は、まずは予備校の窓口に相談してみると良いでしょう。
また、医学部予備校の特待制度について詳しく知りたい方は「特待制度がある医学部予備校一覧」もぜひ参考にしてください。
兄弟割や早期入塾割などの割引制度を利用する
予備校によっては特待生制度の他にも「兄弟割」や「早期入塾割」を用意しているところがあります。
兄弟割とは、すでに兄弟が同じ予備校に通っていた場合に学費や入塾料を安くしてくれる制度のことです。早期入塾割とは、早い時期から予備校を決めることで費用が安くなる制度を指します。
例えば河合塾の場合、通常は入塾料が100,000円(税込)かかりますが、数年以内に兄弟・姉妹が河合塾生であれば入塾料が割引になります。そのほか時期によっては、高1生・高2生の入塾料を0円にするキャンペーンも実施しています。
なお、予備校に通う生徒の家族構成や年齢・学年によっても利用できる制度は異なるので、細かくは入塾の前に相談してみると良いでしょう。また各予備校の公式ページからも、適用できるキャンペーンや制度を確認できます。
また、他のおすすめの医学部予備校を知りたいという方は、「【医学部予備校おすすめ人気ランキング】合格するための予備校の選び方」も参考にしてください。
医学部予備校の費用を考える上での注意点
ここからは、医学部予備校の費用を考慮する際に気をつけておきたいポイントを紹介します。医学部予備校を選ぶ際にぜひ参考にしてください。
安いからと言って安易に予備校選びをしない
医学部予備校は費用だけで決めるべきではありません。決して安いという理由だけで予備校をしないようにしましょう。
医学部予備校は、あくまでも指導のわかりやすさや合格実績で決めるべきです。なぜならどんなに年間費用が安くても、指導方針や教え方が自分に合わず、その結果医学部に合格できなければ意味がないためです。
例えば「年間200万円の予備校で2年かけて合格する」ケースと、「年間400万円の予備校で1年かけて合格する」ケースとでは、かかった費用は同じでも、後者の方が1年早く医者になれます。1年早く医者になれることで生涯年収も増えるため、金銭的にお得だということになります。
このように予備校選びの際には、目先の費用の安さに惑わされないことが大切です。費用も参考にしつつ、自分に合った予備校を探すようにしましょう。
学費見積もりに含まれる料金内訳を確認する
医学部予備校が出す学費見積もりは、予備校によって内容が異なります。見積もりを出してもらった際には、合計金額だけでなく料金内訳までしっかりと確認しておきましょう。
具体的には合計金額のなかに、入学金や季節講習・直前講習、面接や小論文対策の指導料など含まれているかどうかを確かめましょう。なぜならこれらが含まれていない場合、想定していた学費よりも実際には高い費用が必要となってしまうためです。
学費見積もりを確認した後は、自分の希望に合わせたコース内容になっているかどうか、適応できる割引があるかどうかを確認してください。複数の予備校の学費を比較検討する場合は、条件を合わせた上で見積もりを依頼しましょう。
地方を出て都心部の予備校に通う方は寮費も要チェック
地方から都心部の予備校に通おうと考えている方は、学費以外にかかる寮費などの費用も確認しておきましょう。医学部予備校の種類によっては、直営寮や提携寮を用意していることがあります。
区分 | 特徴 |
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直営寮 | 予備校が直接運営する寮のことで、食事やスケジュールまで管理されることが多いです。厳しい状況に身を置くことで、生活スタイルを変えて受験に真剣に取り組むことができます。 |
提携寮 | 予備校が契約した物件を紹介してもらい入居できます。直営寮に比べて生活の自由度が高いことがメリットです。 |
寮生活を送るには、およそ年間100万円〜150万円程度かかります。家賃の他、光熱費や水道代など別途かかるケースもあるので、入寮を検討している方は事前に確認しておきましょう。
医学部予備校で寮を完備しているところが知りたい方は「寮完備の医学部受験予備校|浪人生におすすめの全寮制の予備校も紹介」をぜひ参考にしてください。
【2023年7月】費用を紹介した医学部予備校の口コミ評価
予備校名 | 口コミ評価 |
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武田塾医進館(福岡校) | 5.0(4件) |
MEDUCATE | 1.0(5件) |
メディカルラボ(東京新宿校) | 4.5(2件) |
野田クルゼ | 4.6(7件) |
富士学院(東京御茶ノ水校) | 4.4(14件) |
出典:Google MAP
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